2010栽培日記(第1弾)

【2010/05/22】

1プランターに何苗が最適なのか?今回は、4個のプランターで比較してみたいと思います。とりあえずポットに4個ずつ種を蒔き、間引きをしながら良さそうな苗を残していきます。

昨年の結果では、10苗よりは5苗、5苗よりは3苗の群で収穫率が良かったので、今回、1苗群、2苗群、3苗群、5苗群で比較してみたいと思います。

【2010/05/30】

5月に種蒔きすると地温が暖かいので数日で発芽します。これまでの経験上、農家のマネをして4月上旬に種蒔きすると、なかなか発芽しないでひょろひょろした苗になってしまうんですよねぇ。発芽率は32個/40個80.0%)でした。

【2010/06/08】

ひょろひょろした苗、混み合っているところを間引きしながら、いい感じの苗を残しました(写真左)。

今のところ1プランターに3苗が最も効率的ですので、3苗群を対象に、それ以下の苗数の非劣性、またそれ以上の5苗群の優越性を検証するため、写真右のように(手前から、1苗、2苗、3苗、5苗)それぞれのプランターへ配置しました。

【2010/06/19】

わずか10日で驚きの生長力をみせていますが、2苗群のうち1苗の葉っぱの調子が悪いんです...  非劣性を証明するには、2苗群が脱落してしまうと説得力に欠けてしまいます。

【2010/06/25】

今までにない急生長です。先週から1週間弱でここまで大きくなりました。しかし、予てより心配している2苗群の調子がよろしくありません(写真中央)。枝豆の小さな花が咲きました(写真右)。

【2010/07/01】

生長の勢いが止まりません。白い花が枯れ落ちたところに小さな枝豆の莢ができていました(写真右)。

【2010/07/24】

ちょっと早いかなと思ったんですが、なんとなく枯れ気味なんで収穫してしまいました。今回初めてベランダではなく1階の空いたスペースで栽培してみたんですが、エアコンの室外機から出る暴風で悲惨な姿になってしまいました(写真左)。

高収穫が期待できる1苗群でしたが、エアコンの室外機に最も近い場所にあったのでご覧の有様に... いちおう、36莢/1苗36.00莢/1苗)だったんで、昨年の3苗群(36.3莢/1苗)と同等で5苗群(28.8莢/1苗)よりも高い収穫率だったと捉えてよいでしょう。

今年はもう一歩踏み込んで、豆の数を数えてみました。1苗群は、1莢あたり3豆入っていたものが9莢(25%)、2豆が18莢(50%)、1豆が9莢(25%)ということで、1豆の比率が大きく3豆はまあまあでした。1苗あたりの豆数は72豆/1苗72.00豆/1苗)で、最も良かったです。

2苗群の結果は、19莢+40莢=59莢で、59莢/2苗29.50莢/1苗)でした。ただ、この2苗群は手前の苗(写真左)がイマイチだったので、普通なら間引いてしまうところなんですが、予備の苗もないので続行しました。プランターの容量的には1苗群も2苗群も頭打ちではなさそうなので、手前の苗がしっかりしていれば40莢×2くらいの収穫を見込めたかもしれません。

2苗群の豆数は、1莢あたり3豆入っていたものが8莢(13.6%)、2豆が41莢(69.5%)、1豆が10莢(16.9%)でした。2苗群は2豆の比率が高かったです。1豆の比率も高い方ですが、3豆の比率は非常に少なかったです。と言うことは、できが悪いと言うことになるんでしょうか?豆数は、116豆/2苗58.00豆/1苗)です。これもまた、1苗群に次いで良い成績でしたが、もしかしたらナンバーワンになっていたかもです... また今後、暇があれば1苗群と2苗群の非劣性を証明したいですね。

基準となる3苗群は、22莢+25莢+18莢=65莢で、65莢/3苗21.67莢/1苗)でした。これは1苗群よりも、調子の悪かった2苗群よりも悪い成績であり、どうやらこの辺が収穫率では折り返し地点になりそうです。昨年、3苗群と5苗群で比較したときは、3苗群に軍配が上がりましたが、3苗群と2苗群の比較では、1プランターあたりの苗数は少ない方が良いという一般論がひっくり返りそうです。

1莢あたり3豆入っていたものは20莢(30.8%)、2豆が35莢(53.8%)、1豆が10莢(15.4%)で、3苗群の豆数の比率は5苗群と似ており、どれがどの群と比べて多かった少なかったと言うことはありませんでした。枝豆の莢の中の豆数の黄金比というのがあるなら調べてみたいですね?今度、スーパーで無作為に買ってきた枝豆の豆数を調べてみてもおもしろそうです... 豆数は、140豆/3苗46.67豆/1苗)で、いかにも中途半端な結果でした。

5苗群は完全に苗が斜めになっています。成績は、15莢+11莢+15莢+15莢+7莢=63莢で、63莢/5苗12.60莢/1苗)でした。通常、少ない苗数の群よりも1苗あたりの収穫率が悪いと言うことは多々ありますが、収穫数は多くなるものです。今回の5苗群は、3苗群よりも収穫率だけでなく収穫数も少なかったのでなんともコメントしようがありません。

1莢あたり3豆入っていたものは21莢(33.3%)、2豆が37莢(58.7%)、1豆が5莢(7.9%)で、3苗群とほぼ変わりない比率でした。ただ、全豆数は142豆/5苗で、辛うじて一番多かったですが、1苗あたりの豆数は28.40豆/1苗で、最悪の結果になりました。

いちおう最後に考察しますと、今回はエアコンの室外機を甘く見るなと言うことに付きます。例年通りベランダなら台風が来ない限りある程度まっすぐ育つし、水不足になることもなかったでしょう。室外機の暴風が生長の妨げになったことは否定することが出来ません。今後はベランダと同じ条件になるような場所での検証が必要と思われます。また、このサイズのプランターでは何苗が最も適しているか?と言うことですが、おそらく2苗と3苗が境目になると思われます。毎年、気候などの条件により結果がまちまちになってしまいますが、何回か同じ条件で実験してみて確証を突き詰めて行くべきだと考えております。今回初の試みとなった豆数の比率については今後ゆっくり考えていきたいと思います。